図の様な振り子の運動を考える。質点の質量はmで長さlの糸に吊るされている。糸の長さlは常に変化しなく、折れ曲がったりしないものとする。質点の運動エネルギーTは
で表す事ができる。ここで極座標に変換するため変数x, yを
とすれば運動エネルギーは
と計算される。ポテンシャルエネルギーU、つまり、位置エネルギーは と表す事ができる。ラグラジアンL 、
を使って、ラグランジュ方程式
より、振り子の運動方程式、
を得る事ができる。ここで、振れ角θが十分小さいと仮定すると、
と近似できるので、振り子の運動方程式は簡単な微分方程式、
と書く事ができる。ここで、
である。ω0を角振動数と呼ぶ。
【調和振動子】
x軸上でバネにくくり付けられた質点の運動を考える。フックの法則より、質点は力Fを受ける。
次に、上と同様にラグランジュ方程式に代入すると、微分方程式
と表す事ができる。また、これを変形して振り子の場合と同様な微分方程式
と書く事ができる。
これらの様に表すことのできる運動を単振動または調和振動と呼ぶ。
振り子の場合は振れ角が小さいと仮定していることに注意が必要である。















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